1/12 しびれた

ではでは早速出撃です。まずは白いやつの様子を見に行くことにします。

現地へ到着しましたが、当然といえば当然なのですが都合良く白いやつが来ているわけではないので周辺を歩くことにします。しかし海岸沿いで風が強いため、強烈な寒さですねぇ。と、すぐにツメナガホオジロとユキホオジロを発見し、皆さんのスコープが次々とセッティングされていきます。私も覗かせていただきますが、雪原に落ちている何かを食しているようです。

これがツメナガホオジロ

そしてユキホオジロ。どちらも(特にユキホオジロが)キュートです。私たちは強烈な風に吹き飛ばされそうになりながら観察しているのですが、彼らはそんな風をもろともせずひたすら食べる食べる(笑)。聞くところによると風上から風に乗って天敵(猛禽さんです)が襲ってくるので、風上を向いていることが多いそうな。でも奥さんと私は風上に向いていることもできず寒さにたまらずすぐに車の中に退散でした。

しばらく待ちますが、今日はどうも来る気配がないということになって移動することにしますが、その途端にハギマシコの群に出逢います。

途中で昼ご飯をたらふく食べてチャージ完了です。次のターゲットはオオワシとオジロワシ!最初のポイントは観察地点からの距離が遠く、雪が降っている影響もあってスコープでも非常に見づらかったのですが、それでも皆さん(私もですよ)真剣に観察しています。その後も次々とポイントを移動していきますが、猛禽さんとの距離が少しずつ縮まるものの茂みの向こう側だったりで不完全燃焼気味です。私はというともちろんカメラすら出していません。途中で寒中水泳中(笑)のカワガラスに遭遇することはありましたが、次々と川の上流方向へポイントを移動して橋に差し掛かったそのとき。とうとう目の前に姿を現してくれました。

ここまでのデータ:[D1H, AF-S400/2.8D x1.4, 解放オート, MF, ISO200, RAW, 三脚, トリミング]

どうです、見て下さいオオワシのこの迫力。どのくらいの大きさなのかなど図鑑を見て知ってはいましたが、実際目の前で見るとその堂々とした風格に圧倒されます。距離的には非常に近く、暫く車内から観察を続けていたのですが、どうしても撮影したくなるのが人情というものです(笑)...お世話いただいた方からも近すぎるので車外に出ない方が良いとの事でしたので車の窓からの撮影です。まずはじっくり観察した後、少し先のポイントに移動しますと、オオワシとオジロワシがたくさん居ます。まさに鈴なりというか(爆)。

[D1H, AF-S400/2.8D x1.4, 解放オート, MF, ISO400, RAW, 三脚, ピクセル等倍にトリミング]

空を飛ぶ姿も格別で皆さんとっても大興奮でした。

[D1H, AF-S400/2.8D x1.4, 絞り優先オートf9, MF, ISO400, RAW, 三脚, ちょいトリ]

これはオオセグロカモメとオオワシです。結構長い時間どちらが動くわけでもなくこの状態でした。このオオセグロが捕食者となりうるオオワシとこのような至近距離に居合わせることに驚きを感じましたが、この時期オオワシは川に沈んでいる産卵を終えたサケの死骸を食していることが多いようで、オオセグロもこのサケが目当てのようですが、サケの皮が固く自分では食べることが出来ないのでオオワシやオジロワシのおこぼれにあずかるのを待っているそうです。

運良くこの後移動したポイントでちょうどオオワシがサケを食しているところを観察することができてとても満足した一同でした。このネタを我が家で思い出しながら書いているのですが、この猛禽さんの余韻は消えることはないでしょうね。本当にしびれてしまいました。

少し話がそれますが、今回の参加者の皆さんは、私のようなデジタル一眼。フィールドスコープにコンパクトデジカメを組み合わせたデジスコ。スコープにデジタルビデオカメラの組み合わせなど様々なスタイルでした。

帰りに温泉で疲れをいやし、お世話いただいている方のお宅にお邪魔して例のごとく宴会(夕食)となったのですが、このデジタルパワーが大炸裂。というのもそれぞれのカメラやビデオカメラをテレビに接続するだけで本日の成果発表(反省会?)が出来るのです。頭の固い私なんぞはパソコンが無いとそんなこと出来ないと思っていたのですが、テレビでもそこそこきれいに映るもんですねぇ。基本的にみんな同じシーンに居合わせて同じアングルで撮影しているはずなのですが、着眼点が違うのか皆さんそれぞれで見ていると私なんかにはとても勉強になります。それ以外にも昼間のことをみんなで思い出しながら話題が弾み、とても楽しい一時でした。まあこれはデジタルならではの活用方法ですよね。

ネットなんかでデジスコの写真を見ることが出来る機会は多いのですが、スコープにビデオカメラの組み合わせは初めてでこれが結構写りが良いんです(もちろん撮影者の腕に依るところが多いのでしょうが)。さながら某国営放送のドキュメントを見ているようで、皆さんの注目の的でした。おかげさまでオジロワシがサケを川の中から引き上げて食べる様子をじっくりと見ることができたんです。我が家にもぱせり君用(笑)のビデオカメラがあるのでスコープさえ調達できれば...なんて悪魔のささやきが聞こえてきます(爆)。

カワセミ王国 カワセミポイント B'002
戻る